松本山雅のデータを見ると、得点の約半分がセットプレーに頼っている。パス、ドリブルからの打開はできず、売りの田中隼磨らのクロスも起点となったのは3得点と他チームより少ない。反面、失点は万遍なく様々な攻撃パターンでやられている。

松本山雅、残り15分で勝ち点を逸したケース一覧

▽1stステージ
第1節 名古屋グランパス △3-3 後半33分田中マルクス闘莉王、後半35分にノヴァコヴィッチのゴールで追いつかれ引き分け
第9節 アルビレックス新潟 ●1-2 後半38分に山本康裕のゴールで敗戦
第11節 サガン鳥栖 △1-1 後半45分に鎌田大地のゴールで追いつかれる
第17節 湘南ベルマーレ ●2-3 後半43分に藤田祥史のゴールで敗戦

▽2ndステージ
第6節 ベガルタ仙台 ●1-3 後半40分に金園英学、後半44分にハモン・ロペスに立て続けに得点を許し逆転負け
第10節 湘南ベルマーレ △1-1 後半46分に藤田祥史のゴールで引き分けに終わる
第11節 ガンバ大阪 △1-1 後半48分に倉田秋のゴールを許す。2試合連続で後半ロスタイムの失点で引き分けに
第15節 サガン鳥栖 ●1-2 後半32分谷口博之、後半42分水沼宏太のゴールで逆転負け
第16節 ヴィッセル神戸 ●1-2 後半40分に森岡亮太、後半48分にペドロ・ジュニオールのゴールで2試合連続の逆転負け

時間帯別失点一覧

前半1-15分 7失点
前半16-30分 7失点
前半31-分 10失点(うちアディショナルタイム2点)

後半1-15分 3失点
後半16-30分 8失点
後半31-分 19失点(うちアディショナルタイム4点)

総失点54のうち1/3以上が後半31分からの失点であり、また前半も31分以降の失点が多いという傾向がある。

あと1歩で失点をせき止められないのがJ1とJ2を隔てる高い壁であり、松本の現時点での実力なのかもしれない。

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