前半に2アシストを記録した香川はさらに、4-1で迎えた終了間際にも、この個人技から最後はオーバメヤングのゴールを演出した。
いつぞやのイニエスタ、メッシを思い出させる、4人に囲まれながらの華麗なパス!
このゴールでオーバメヤングはELに続いてハットトリックを達成。レヴァンドフスキにも負けないほどのゴールラッシュぶりだ。
ただ、香川にとっては「圧巻の3アシスト目!」かと思いきや、ブンデスリーガの公式サイトはこの最後のゴールを香川のアシストにカウントしなかった。
なんでや!
アシストは判定の基準が非常に難しいため、公式記録としては採用していないリーグが多い。例えばPKでゴールが決まった場合、PKを獲得した選手をアシスト扱いにしたり、GKが弾いたボールを押し込んで決めた場合、最初にシュートを放った選手のアシストにすることもある。
今回の場合、オーバメヤングが香川からのパスを完璧にはコントロールできず、相手DFに詰められたことでワンフェイク入れた(=時間を要した、自ら突破した)と判定されたものではないかと思われる。ちょっと首を傾げたくなる辛い判定だが、それだけ曖昧なものなのだ。
とはいえ、それによって圧巻のプレーを見せた香川の評価が上下することはない。
香川自身も、
「すごく良い連携が取れてると思いますし、結果につながったのは今後にとって何よりも大きなことなのかなと思います」
と、充実した胸の内をリーグ公式サイトで語っている。
香川はこの日2つを加算し、今季5アシストに。ハットトリックのオーバメヤングはレヴァンドフスキと並び13ゴールで得点ランクの首位に並んだ。
大勝したドルトムントは勝ち点を23に伸ばして2位をキープし、開幕10連勝の勝ち点30で首位を独走するバイエルンになんとか喰らい付いている。