セスク・ファブレガスのPK失敗ダビド・デ・ヘアの超ビッグセーブ、あるいはイスコ&ティアゴ・アルカンタラの魅惑のパスワークなど話題の多かったEURO2016予選のウクライナ対スペイン戦。

試合は0-1でスペインが勝利し、グループCの首位で予選ラウンドを終了した。

先日のルクセンブルク戦でグループ突破を決めていたことから、ビセンテ・デル・ボスケ監督はこのウクライナ戦で何名かの主力選手を先発メンバーから外し、比較的新しい選手を起用した。

なかでも新鮮だったのは最終ラインの顔ぶれである。

追加招集のマリオ・ガスパール、ミケル・サン・ホセ、シャビエル・エチェイタという3名+セサル・アスピリクエタが4バックを構成したのだ。

この4選手の合計キャップ数は20にも満たない。ベンチにはジェラール・ピケやジョルディ・アルバといった経験あるDFもいたのだが、戦力の底上げを意図してかデル・ボスケ監督はこのようなフレッシュな選手を選んだのだ。

この日先発した11人の選手を見てみよう。

GK:ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)

DF:マリオ・ガスパール(ビジャレアル)
DF:ミケル・サン・ホセ(アスレティック・ビルバオ)
DF:シャビエル・エチェイタ(アスレティック・ビルバオ)
DF:セサル・アスピリクエタ(チェルシー)

MF:ティアゴ・アルカンタラ(バイエルン)
MF:セスク・ファブレガス(チェルシー)
MF:ナチョ(レアル・マドリー)
MF:イスコ(レアル・マドリー)

FW:パコ・アルカセル(バレンシア)
FW:ノリート(セルタ)

ジエゴ・コスタを招集外にしたことや、あるいはアンドレス・イニエスタを負傷で欠いたことなどもあるが、消化試合ということでやはり目新しい選手が多いように感じる。

では、このメンバーを見て何かお気付きになることはないだろうか?

そう、実はこの日のスペイン代表、先発メンバー11人の中にバルセロナに所属する選手が1人もいなかったのだ!

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