10月8日に日本代表が対戦することになっているシリア。ここまでの予選3試合で13得点0失点というめざましい結果を残しており、グループ最大の強敵であることは間違いない。
今予選、日本代表は決定力に苦しんでいる。初戦となったシンガポール戦では、圧倒的にボールを保持して攻める状況にありながら、守備の壁を破れなかった。
アフガニスタン戦は3-0と勝利を収めたものの、やはり相手が相手だけにもっと多くの得点が期待できた試合だった。その中で3点に終わったことには批判の声もあった。
苦戦したシンガポール戦で日本の前に立ちはだかったのは、長く代表のゴールマウスを守ってきたハッサン・サニーに代わって数年前にポジションを掴んだGKイズワン・マフブードだった。
ひっきりなしに飛んでくる日本のシュートをことごとくはじき出し、シンガポールのゴールに鍵をかけた。
その活躍は大きな話題になり、試合後にはJリーグに移籍するかどうかという話まで飛び出すほどに。スーパーセーブの連発は現地のファンによって動画にもまとめられている。
そして、もちろんシリア代表にも「守護神」がいる。
かつては同代表チームのゴールキーパーと言えばムサーブ・バルフスであった。2006年からゴールマウスを守ってきた彼は、現在99capを保有。
大台を前にしたバルフスを差し置いてこのところレギュラーを任されているのが、1991年生まれの23歳、国の将来を担うと言われている新鋭イブラヒム・アルマーである。
シュートへの鋭い反応を武器に、時に水漏れを起こすディフェンスの後ろを完全にカバーしている彼は、今やシリア代表の中心選手。
ロンドン五輪予選では日本代表チームとも対戦した経験を持ち、シリアホームでは2-1の勝利に貢献。我々にとっては一度苦い思い出を作られてしまった男だ。
そんな彼を特集できないかと動画を探していたところ、我々は衝撃のプレーを目にすることになった。凄い映像が残されていたのである!