10月7日、『Daily Mail』は「イングランド・プレミアリーグのアーセナルは、本拠地エミレーツ・スタジアムの観客数を年2万人以上過大申告していたことが明らかになった」と報じた。

イングランドのみならず世界的にも屈指の人気クラブとして知られているアーセナル。本拠地エミレーツ・スタジアムもほとんどの試合でチケットが完売していると発表されていた。

しかし、以前から「満席」といわれているにもかかわらずテレビの中継では空席が散見されることが頻繁にあり、それらに対する疑問も呈されていた。

サポーターズトラスト(サポーターグループ)からは以前からこの問題に対して指摘があり、年次株主総会でこれらの問題を取り上げた。

情報法の下で開示された警察庁発表のデータによれば、アーセナルは多ければ1試合で5184名の観客数が誇張されて記録されており、年間では2万1953名のギャップが確認されたとのこと。

対戦相手:クラブ発表観客数/警察発表観客数/差異

  • アストン・ヴィラ戦:5万9958人 / 5万7426人 / -2532人
  • バーンリー戦:6万12人 / 6万人 / -12人
  • チェルシー戦:6万66人 / 5万9288人 / -788人
  • クリスタル・パレス戦:5万9962人 / 6万人 / +38人
  • エヴァートン戦:5万9925人 / 5万9925人 / +-0
  • ハル・シティ戦:6万4人 / 5万9951人 / -53人
  • レスター・シティ戦:6万32人 / 5万9951人 / -32人
  • リヴァプール戦:6万81人 / 5万7075人 / -3006人
  • マンチェスター・シティ戦:6万3人 / 6万人 / -3人
  • マンチェスター・ユナイテッド戦:6万74人 / 6万人 / -74人
  • ニューカッスル戦:5万9949人 / 6万人 / +51人
  • QPR戦:5万9947人 / 5万9988人 / +41人
  • サウサンプトン戦:6万25人 / 6万人 / -25人
  • ストーク戦:5万9956人 / 5万9956人 / +-0
  • サンダーランド戦:5万9987人 / 5万6405人 / -5182人
  • スウォンジー戦:5万9989人 / 5万6405人 / -5184人
  • トッテナム戦:5万9900人 / 5万9900人 / +-0
  • WBA戦:5万9971人 / 5万6765人 / -3206人
  • ウェストハム戦:6万2人 / 5万8006人 / -1996人

この現象はシーズンチケットホルダーが観戦に来なかったものをクラブ発表では実数に入れていることに起因するようだ。

これについてはサッカーのみならず他のスポーツでも一般的にも行われていることで、興行主側としてはシーズンチケットの交換サービスなどで確保に努めているものの、その全てをカバーすることが出来ていない。

今回はアーセナルのサポーターズトラストがこれを取り上げたということであり、もちろん他のクラブでもこの現象は起こっているものと考えられる。

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