『Guardian Africa Network』は「ナイジェリアのサッカーファンは、ツイッターから始まった新しい地域リーグを支持し始めている」と報じた。
アフリカやアジアで人気と言えば、イングランド・プレミアリーグだ。毎週末にはバーやレストランでも放映され、ファンは遠い国のサッカーを楽しむ。
そして、その一方で苦境に陥っているのが国内リーグだ。多くのタレントを輩出してきたナイジェリアもそれは例外ではない。
国内リーグのニュースは新聞の小さなスペースに追いやられ、ナイジェリア・プレミアリーグのスタンドには平均で200人の観客しか入らない状況になっている。
その一つの問題は、ナイジェリア最大の都市であるラゴス、そしてアブジャにクラブがないことも関係すると推測されていた。
その状況に声を上げたのは、石油関連企業で働いていた一介のサッカーファン、エフェオグヘネ・オリ=ジェスであった。
彼は友人、そしてツイッターの4000人のフォロワーとの協力の下で、ラゴスの人工芝のピッチを会場に選択し「ザ・ツイッター・プレミアリーグ(The TPL)」を設立したのである。
最初に参加したのは4チーム。マンチェスター・ユナイテッドをオマージュした「ザ・レッド・デビルズ」、チェルシーを模した「ザ・ブルーズ」、言わずもがなの「ザ・ガンズ」、そして「ザ・レーベルズ」だった。
選手はツイッターのフォロワーや、そこから繋がったコネクションで知った人々によって集められ、アマチュアとセミプロのミックスでスタート。SNSで話題を集め、2014年5月の開幕戦には500人以上の人が集まった。
リーグは1年制ではなく、数ヶ月の間を空けてイベントを行う形になっており、既に5回のシーズンを終えている。遊びから始まったリーグは、現在ではチーム数が8(男子6、女子2)に倍増し、さらに無料だった観戦も最大1000ナイラのチケットを販売するほどに。企業からのスポンサーも集まり、ナイジェリア・プレミアリーグを凌ぐ人気と観客数を記録するようになった。