エマニュエル・プティ
「(2000年にバルセロナへ移籍したが)
私は非常に悪いタイミングで行ってしまったね。オランダ人選手とカタルーニャ人選手の間で、ドレッシングルームでは戦争があったんだ。
そしてその上、我々はチームを運営するのに十分な強さとカリスマ性を持っていない監督に率いられていた。
政治的な話とナショナリズムは、ドレッシングルームでは全く手に負えないものだったね。ただサッカーに集中したかったから、バルセロナに加入したことには満足できなかった。
毎日私は期待していなかったものに対処していた。あそこに到着してまもなく、人々は言ったんだ。『カスティーリャン(スペイン語)」を学ぼうとするな、君はカタラン(カタルーニャ語)を話せ』と。
私は『僕はスペインにいるんだよ、なぜだ?』と聞く。彼らは『いいや違う。君はカタルーニャにいるんだ』と答える。
そういうことにはウンザリしてしまった。彼らのアイデンティティは尊重する。しかし、それが行き過ぎれば、ただの人種主義に近いものになってしまう。
我々はフットボール――政治でもなく、宗教でもないものについて話しているのに。
私はあそこを離れたかった。大きな間違いを犯したと思っていた」
プティ、バルセロナでの政治的闘争や現代サッカーの問題点を語る
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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