9月12日、『Gazzetta dello Sport』など各メディアは「ボローニャに所属しているガーナ代表MFゴッドフレッド・ドンサーは、不法移民としてイタリアに渡った父と自分について語った」と報じた。
2012年にガーナからイタリアへと渡り、パレルモ、ヴェローナなどで育成されたドンサー、まだ19歳であるが、昨年末から今年にかけてジャンフランコ・ゾラ監督に見出されセリエAで活躍を見せた。
今夏はチームが2部に降格したこともあって退団が噂され、チェルシーやアーセナルなどからも興味を集めていると言われていたが、最終的には同じイタリアのボローニャへの移籍を決断している。
ドンサー本人、そして彼の父親もガーナから不法移民としてイタリアに渡ってきた経験を持つ。昨今ヨーロッパで大きな問題になっている難民について質問を受けると、父親が過酷な渡航を行っていたことを明らかにしたという。
ゴッドフレッド・ドンサー
(ボローニャMF)
「(難民についてのニュースを聞いてどう思う?)
戦争を避けてヨーロッパに逃げなければならないのは残念なことだ。しかし、不運なことに人生とはそういうものだ。僕の母はいつも言っていた。『あなたは何があっても進み続けなければならないのよ』と」
「(かつてのインタビューで『父親がまず2007年にボートでイタリアへ渡った。家族はとても怖かった』と話していたね)
僕はその最初の2週間の話は聞いたことがないんだけどね。彼は砂漠を7日間歩いた。もしお金があれば3,4日は車に乗れるんだけどね。そうでなければ自分で歩くしかない。ある日リビアから電話がかかってきたときは、本当にホッとしたよ。
彼はその後22人が乗せられた小さなボートで出航した。彼らはあまりに転覆しそうな状況だと感じていたようだ。また、その中にトラブルを起こす一人の男がいて、その人物は海に投げ込まれた」