Q.フォントをデザインする時、考慮する最も大事な要素はなんですか?

「最も大事なのはUEFAとFIFAのルールです。制限的なものですが、なくてはならないものです。考慮するための相当数のポイントがあります。少し例を挙げると、フォントの高さ、間隔、色などです。

例えば、棒線は2~5cmの間でなければなりません。背番号の中にいかなるグラフィックもプリントすることは出来ません。

遊べるのはとてもタイトなグリッドです。目立つけれど、全てのルールに適合する面白いフォントを開発するためのクリエイティブな余地を見つけるのは我々次第です」


Q.ドルトムントの(フォント)デザインをインスパイアしたものは?

「今季のユニフォームデザインを含め、最近のトレンドがあります。PUMAとadidasは1980年代のクラシックなパターンをリバイバルし、hummelもここ最近のGKユニフォームは彼らのアーカイブをルーツにしたものです。

3Dの背番号がその時代の典型です。70年代中頃から90年代初頭にかけて、ユニフォームの背中に使われる唯一の書体のようでした。もちろんボルシア・ドルトムントもその書体でプレーしていました。

我々はこの3Dの背番号を導入しようと考えました。ここ最近の80年代風のデザインがトレンドになっているというだけでなく、3D効果を生み出す細いラインはホームとアウェイの両方ユニフォームの前面部における特徴でもあるので。また、ユニフォーム全体としても考慮しました」

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