一方、大きくインテル側から報じられることはなかったが、余剰となっている戦力も一挙に整理されている。

まずアルゼンチン出身のイタリア代表FWとして知られているエセキエル・スケロットについては、移籍先が見つからなかったものの、両者の合意の元で契約が解除されることになった。

これによってスケロットは自由に他のクラブと交渉を行うことが可能になり、補強をし損なったクラブにとっては狙い目の選手になりそうだ。

そして、ボローニャは「インテルからアルジェリア代表MFサフィル・タイデルを獲得した」と発表した。

昨年サウサンプトンに移籍しながらすぐに返却されるという屈辱的な経験をしたタイデル。後半戦ではサッスオーロに貸し出されており、インテルでは戦力外の扱いになっていた。

ボローニャへはレンタルでの移籍であるが、2017年6月30日までの2年間で、さらに購入オプションの行使が義務づけられている契約となっている。

また、マルコ・アンドレオッリはリーガ・エスパニョーラのセビージャに移籍することが決定した。

条件については1年のローンとなっているが、買い取りオプションが付随していることが発表されている。額については発表されていないのだが、元々彼とインテルの契約は2016年6月30日までなので、結局ローン終了と同時にフリーとなるはずである。

そして最後に唯一収入となったのがMFエルナネスである。彼はユヴェントスに移籍することになった。

条件については完全移籍で、違約金は1100万ユーロ(およそ14.9億円)の3年分割払い。ボーナス最大200万ユーロ(およそ2.7億円)が付随しており、最大で1300万ユーロ(およそ17.6億円)の売却益が得られることになる。

なお、イタリア、スペイン、ドイツについてはマーケットが閉まっているが、イングランド、ポルトガル、ルーマニア、イスラエルなどがまだ開いているため、放出についてはまだ出てくる可能性がある。

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