8月4日、『Supersports』は「ナイジェリア・プレミアリーグのギワFCは、遠征中に武装強盗の襲撃を受けた」と報じた。
ギワFCは2012年に発足した新興クラブであるが、昨年昇格初年度でありながらも4位という好成績を残し、今年も優勝を争う順位に付けている強豪である。
彼らは8月3日にホームでクワラ・ユナイテッドに勝利した後、6日に行われるミッドウィークの試合のためにアビア・ウォリアーズの本拠地ウムアヒアに向かっていた。
しかしそこに到着するまであと30分あまりとなった午後10時、オキグウェ地域の周辺で武装集団の襲撃を受けてしまった。
銃を突きつけて全ての扉を開けるよう要求する強盗に対し、ギワFCの選手達は粘り強く交渉を続け、窓から貴重品や携帯電話を渡すことによって相手を宥めることを試みていたとのこと。
そしてその間にパトロール中の兵士が偶然通りがかり、武装強盗はそれを見て逃走したという。
九死に一生を得たギワFCの主将チャールズ・ヘンロングとMFノジーム・ラジは取材に対して以下のように答え、自分たちは非常に幸運だったと話した。
ノジーム・ラジ
「彼らは運転席のドアを開けたが、バスの扉を開けることは出来なかった。我々は月曜日の午後10時頃、オキグウェの近くで事件に遭遇した。恐ろしい体験だった。我々は窓の外にお金や携帯電話、その他のものを投げて渡したんだ」
チャールズ・ヘンロング
「彼らが運転席のドアを開けたとき、本当に怖かった。しかし彼らはどういうわけか助手席側には来なかった。我々を守ってくれた神に感謝することしか出来ない。
よく分からないが、兵士達が同じ道を走行しているところを見て、武装強盗達は近くの茂みに逃げた。それが彼らから解放された理由だったと思う」
ナイジェリアでは3月にも昨季の王者カノ・ピラーズのチームバスが武装強盗の襲撃に遭い、数名の選手が銃弾を受ける大怪我を負ったことで話題になった。今年に入って既にナイジェリア・プレミアリーグのクラブが2度強盗被害に遭ったことになる。