イタリアの『Guerin Sportivo』は、「最高の状態で国外からやってきたものの、セリエAでの挑戦は短期間で終わってしまった選手」について取り上げていた。

いわば近年のセリエAにおける「がっかり助っ人イレブン」といった感じ。日本からは1999-2000シーズンにヴェネツィアでプレーした名波浩がピックアップされていたので、その11人を紹介する。

GK:マグヌス・ヘドマン(スウェーデン/アンコーナ)

RB:アントニ・ファンデン・ボーレ(ベルギー/フィオレンティーナ、ジェノア)
CB:サミル・ベルファ(アルジェリア/ミラン、モンツァ)
CB:アベウ・シャヴィエル(ポルトガル/バーリ、ローマ)
LB:アチルソン(ブラジル/ユヴェントス)

RH:イブラヒム・バ(フランス/ミラン、ペルージャ)
CH:ガイスカ・メンディエタ(スペイン/ラツィオ)
CH:ヴァンペッタ(ブラジル/インテル)
LH:名波浩(日本/ヴェネツィア)

ST:サーディ・アル・カダフィ(リビア/ペルージャ、ウディネーゼ、サンプドリア)
CF:ダルコ・パンチェフ(旧ユーゴ・マケドニア/インテル)

ヴァンペッタなどセリエAファンならお馴染みの名前が並んでいる。ただ、ここに名前が挙がるということは、逆にいえばそれだけ期待されていたとも言えるはず。カダフィは置いといて…。

名波の場合は、同じ左利きで鮮烈な活躍を見せたアルバロ・レコバの後釜というような形で迎え入れられただけに印象的なのかもしれない。セリエA初となる中田英寿との日本人対決も注目を集めた。

セリエAでの成績は24試合1得点。ウディネーゼ戦ではゴールも決めたが、チームはセリエB降格となり、1年で日本復帰となった。とはいえ、当時のヴェネツィアは解任したスパレッティを再び監督に呼び戻したりなどチーム状態は混乱。中盤をすっ飛ばす放り込み戦術では名波が生きるはずもなかった…。

なお、上記11人のほかに控えメンバーもピックアップされているので紹介する。

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