7月30日、インディアン・スーパーリーグのプネ・シティは「元ルーマニア代表FWアドリアン・ムトゥ、元コートジボワール代表MFディディエ・ゾコラを獲得した」と公式発表した。
前者は各チームに一人の獲得が義務づけられているスター選手枠の「マーキー・プレイヤー」として。後者は通常の選手と同じ契約である。
And the long wait is finally over. #WelcomeMutu @IndSuperLeague pic.twitter.com/rFKxEG21Ec
— FC Pune City (@FCPuneCity) 2015, 7月 30
A warm welcome to @dzokora5 to the #FCPC family! #LiveToWin @IndSuperLeague pic.twitter.com/IpAk6S2lFS
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アドリアン・ムトゥは1979年生まれの36歳。パルマ時代は中田英寿、アドリアーノらと伝説的な3トップを組んだことで知られ、その後アブラモヴィッチ会長が就任したチェルシーに引き抜かれたことで知られる天才ドリブラーであった。
昨年ペトロルル・プロイェスティでプレーしたのを最後に現役を引退していたものの、それから1年近くが経ち、インドでピッチに復帰することになった。
ディディエ・ゾコラは1980年生まれの34歳。サンテティエンヌ、トッテナム、セビージャなどでプレーしたことで知られ、コロ・トゥレやドログバとともにコートジボワール代表の中心選手として活躍してきたボランチである。優雅なプレーから「マエストロ」の愛称を持ち、ネイションズカップでは登録名自体がそれになっていたこともある。
今夏トルコのベレディエスポルを退団しフリーになっていたが、インディアン・スーパーリーグで現役を続けるという驚きの選択を行うことになった。
プネ・シティはボリウッド俳優のリティク・ローシャンがオーナーを務めているが、フィオレンティーナが資本参加しているため、かつてプレーしていたムトゥとの繋がりがあったものと考えられる。
監督は元イングランド代表のデイヴィッド・プラット氏であるが、ニッキー・ショーリーが所属している以外は現状それほど英国のエッセンスは強くはない。
また、同日インディアン・スーパーリーグのムンバイ・シティは「元フランス代表FWフレデリック・ピキオンヌ、スペイン人MFクリスティアン・ブストスを獲得した」と公式発表した。
He's played for giants from the French and English league. His next venture? Mumbai City FC.
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— Mumbai City FC (@MumbaiCityFC) 2015, 7月 30
A midfield anchorman who's battled among the best in Spain. Mumbai, say hello to your newest recruit, Cristian Bustos pic.twitter.com/eMTN8gLE9y
— Mumbai City FC (@MumbaiCityFC) 2015, 7月 30
かつてサンテティエンヌやリヨン、モナコ、ウェストハムでプレーしていたことで知られるフレデリック・ピキオンヌは、今夏クレテイユとの契約が満了となってフリーであった。セルタでの活躍が記憶に新しいクリスティアン・ブストスはマジョルカに所属していたが、今回インドに新天地を求めることになったようだ。
今季のインディアン・スーパーリーグではマーキー・プレイヤーの登録期限が7月31日とかなり早く設定されており、プネ・シティとムンバイ・シティはギリギリまで決まらず心配されていたが、ここに来て立て続けに発表されることになった。