7月11日、『Guardian』は「イングランドサッカー連盟は、ハル・シティのオーナーを務めるアシーム・アラム氏が希望しているクラブ名の変更を許可しなかった」と報じた。

アシーム・アラム氏はエジプト出身の実業家で、英国でも屈指の富豪として知られる人物。2010年にハル・シティの株式を過半数買収してオーナーに就任した。

彼は当初からハル・シティのクラブ名を変更したいという意向を示しており、国際的な投資を集めるためには「ハル・タイガース」という名称にならなければならないと主張してきた。

アシーム・アラム氏はクラブに多くの投資を行っているが、この名称変更については「伝統を破壊するもの」としてサポーターグループが強く反対の意向を示していた。

名称変更に向けては昨年正式に申請を行っていたものの、イングランドサッカー連盟(The FA)は2014年4月9日に評議会で63.5%の反対票が入ったため、その要求を却下するという判断を下している。

これを受けてアシーム・アラム氏は上訴する方針を示し、今回再びThe FAの評議会に名称変更を許可するよう要請した。

しかし、The FA評議会の投票では今回69.9%とさらに反対が増加する結果となり、ハル・シティの名称変更については最終的に認められないという判断が下された。

なお、アシーム・アラム氏は以前から「名称変更が認められなければクラブを売却する」と宣言しており、今後の動きが注目される。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名