10月3日、『BBC』は「ハル・シティのオーナーを務めているアシーム・アラム氏は、クラブ名の変更が認められるまで投資を中止すると宣言した」と報じた。
エジプト人実業家のアシーム・アラム氏は、2010年にハル・シティの株式を購入しオーナーに就任。そして2013年、グローバルなビジネスを行っていく上で、クラブ名を『ハル・タイガース』に変更することが必要であるとして申請を行った。
しかし、伝統を重視するサポーターはもちろん激しく反対し、イングランドサッカー連盟(FA)も彼が行った申請を却下するという判断をしている。
もちろん、アシーム・アラム氏はこれらに抗議、控訴審に訴えている。先日は名称変更が認められなければクラブを売却すると話し、今回は資金の注入を停止すると宣言した。
アシーム・アラム ハル・シティ オーナー
「資金注入は今停止する。停止しなければならないんだ。収入が作れなければ、支出はできない。そういうのは『金を捨てている』というのだ。
クラブをグローバルにするために、強い名前が必要なのだ。新しい名前を作りたくはない。ハル・シティ・タイガースだとか、ハル・ヴァイキングだとか、ハル・アラムだとか、そんな名前はいらない。
110年間、クラブには『シティ』が付いていた。そして名前にはタイガーというものが入っている。グローバルになっていくためには、名前を短くしたい。グーグルや、ツイッターや、コカ・コーラのようにね。
もし名前が『ハル・シティ・サッカー・クラブ・タイガース・リミテッド』では、そうはならないだろう。
私はフットボールのファンだったことはない。まだそうなってもいない。ただ、私はコミュニティのファンだ。残留しても、残留しなくても、下部リーグに行っても、クラブの管理について話していたという理由だけで、私は関係を作ってきた。『フットボールはコミュニティの一大事なのだな』と思った」