もはや懐かしくさえ感じられる日韓共催ワールドカップ。

世界的スターが数多く来日し、日本中が選手たちのプレーに熱狂した。

13年前の今日、2002年6月5日には韓国で1試合+日本で2試合=計3試合が開催されたのだが、人々の記憶に強く残るあのゴールが生まれている。

グループEの第2節、県立カシマスタジアムで行われたドイツ対アイルランド戦で、試合終了間際にロビー・キーンが劇的な同点ゴールを奪ったのだ。

サウジアラビアを相手に初戦を8-0と大勝したドイツ。守護神オリヴァー・カーンは全盛期であり、若きメツェルダーやカルステン・ラメロウを中心とした3バックは強固そのもの。この日もミロスラフ・クローゼが先制ゴールをあげ、盤石に試合を進めていた。

しかし後半アディショナルタイム、伏兵アイルランドが一瞬の隙を突く。

92分、後方からのロングボールに長身FWナイアル・クインがフリックし、ここに走りこんだのが当時21歳のロビー・キーンだった。胸で上手くボールをコントロールすると、カーンの守るゴールにシュート。土壇場で同点に追いついたのだ。

カシマスタジアムは熱狂に包まれ、アイルランドのミック・マッカシー監督は喜びを爆発させた。そしてキーンはいつものように、側転から前転というお馴染みのパフォーマンスを見せたのだった。

結局ドイツはこのまま順当に勝ち進み、ブラジルの待つファイナルにまで駒を進めた。決勝では0-2で敗れたものの、守護神カーンがグループステージから準決勝でゴールを許したのは、ロビー・キーンだけだった。

なお、アイルランドはベスト16でスペイン相手にPK負けを喫している。

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