5月21日、『Gazzetta dello Sport』は「ブリンディジのディレクターを務めていたヴィト・モリスコ氏は、12月14日の試合を操作するために1万2000ユーロ(およそ160万円)を支払ったことを告白した」と報じた。
先日大きな話題になったイタリア下部リーグでの八百長事件。有名な犯罪組織やマフィア、東欧やアジアの八百長フィクサーなどが絡んだ大規模なもので、既に50名以上が逮捕されている。
ブリンディジはその事件に深く関係していたと思われるチームの一つで、セリエDの試合を複数買収していたものと考えられている。
拘束されたうちの一人であるブリンディジのテクニカルディレクター、ヴィト・モリスコ氏が尋問の中で語ったところによれば、12月14日に行われたポミリャーノとの試合で相手の選手に1万2000ユーロを提供することによって結果を操作したという。該当の試合は4-0というスコアになった。
これはブリンディジのマーケティングコンサルタントであるサヴィーノ・ダレーノ氏を経由して行われた取り引きであり、ポミリャーノの選手の一人もそれを認めているとのことだ。
これらの試合結果の操作によって、スポーツベット(賭博)を利用したマフィアが金銭的な利益を得たものと考えられている。