クラブW杯を除けば今季はタイトルなしとなったレアル・マドリー。注目されているのがキャプテンでもあるGK、イケル・カシージャスの去就だ。
その神憑り的なセービングでこれまで幾度となくチームを救ってきたカシージャスも34歳。かつてほどの存在感を見せられなくなっている。そこでその後釜として白羽の矢が立てられていると噂されているのが、地元のライバルであるアトレティコ出身のダビド・デ・ヘアである。
24歳のデ・ヘアはマンチェスター・ユナイテッドの年間最優秀選手賞に2年連続で選出されるなど、近年スーパーな活躍を続けている。
その若さもありマドリーとしては是が非でも手に入れたい選手であることは確かなはず。ただ、その2人について『Opta』はこんなデータを提示している。
12 - Iker Casillas has kept more clean sheets in La Liga 14/15 than David de Gea in the PL this season. Comparative. pic.twitter.com/yZac6xuI6N
— OptaJose (@OptaJose) 2015, 5月 19
これは今シーズンの2人のリーグスタッツを表したもの。具体的に見てみよう。
・出場数→カシージャス31vsデ・ヘア37
・失点→カシージャス32(1試合平均=1.03失点)vsデ・ヘア36(同=0.97)
・セーブ数→カシージャス82vsデ・ヘア93
・セーブ率→カシージャス71%vsデ・ヘア71%
・無失点試合数→カシージャス12vsデ・ヘア10
・失点につながるミス→カシージャス1vsデ・ヘア1
出場試合の割にクリーンシート、つまり得点を与えなかった試合数でいえば、カシージャスのほうが多かったという(両者ともにリーグ戦1試合が残っている)。
ただ、当然ながらこの数字だけで、2人の力量についてどうこう言うことはできないだろう。チーム力の差があるし、そして何より戦っているリーグが違う。リーガにおいてマドリーとバルサは明らかに飛び抜けた存在であり(最近はアトレティコも素晴らしいが)、プレミアはよりクラブ間の差が拮抗している。
ちなみに、今季のプレミアにおいてクリーンシートが最も多いのはファビアニスキ(スウォンジー)、フレイザー・フォースター(サウサンプトン)、ジョー・ハート(シティ)、ミニョレ(リヴァプール)の4人で13試合(クルトワは12試合)。