ここまで124試合が終了した今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ。
残すはユヴェントス対バルセロナの決勝戦のみである。
DO NOT MISS IT. The 2015 #UCLfinal - @juventusfcen v @FCBarcelona, Saturday 6 June pic.twitter.com/v1luxGveOk
— Champions League (@ChampionsLeague) 2015, 5月 13
CLの決勝ラウンドには、「2ndレグをホームで戦う方が有利」という通説が存在している。
その理由としては、仮に1stレグでゲームプランに失敗してもホームでの2ndレグで立て直しが利くこと、あるいは2ndレグをホームで戦えることで2試合を通してのプランが組みやすいことなどが挙げられている。
実際、グループステージを首位で通過したチームにはベスト16の2ndレグをホームで戦う権利が与えられる。UEFAとしても、どちらかと言うと2ndレグをホームで戦うことが有利であると見ているはずだ。
しかし、そんな通説をひっくり返すような不思議なデータを日本が誇るCLデータマンが紹介してくれている。
03/04シーズン以降のCL決勝ラウンドで、1st legをホームで戦ったクラブの勝ち抜け率
28% - ラウンド16
40% - 準々決勝
67% - 準決勝
— さかだい (@sakadai1019) 2015, 5月 13
こちらは、以前QolyのCL予想企画でも登場してくださった@sakadai1019 さんのツイートである。
@sakadai1019 さんは2003-04シーズン以降CL全125試合視聴を11シーズン連続で継続しており、世界でも最高クラスの充実度を誇るデータベースを持つ知る人ぞ知るCLマニアだ。
そんな@sakadai1019 さんによれば、1stレグをホームで戦うチームの勝ち抜け確率はラウンドが上がるごとに上昇しているのだという。つまり、2ndレグをホームで戦うチームの勝ち抜け確率はラウンドが上がるごとに下がっているのだそうだ。
実際に数字を見ると、2ndレグをホームで戦うチームの勝ち抜け確率はRound 16で72%、準々決勝で60%、準決勝で33%となっている。
Round 16では各組首位通過チームが1stレグをホームで戦うため、強豪チームが2ndレグをホームで行うというケースが多い。そういった影響もあり、このラウンドでは72%という高い数値が出ているはずだ。
しかし、準々決勝と準決勝は基本的には抽選に基づいた組み合わせである。にもかかわらず、準々決勝で60%あった数値が準決勝でおよそ半減してしまうというのは一体どういうワケなのだろうか・・・。
これほどまでにデータに開きがあるというのは、きっと何か理由があるはず。これは推論だが、やはり準決勝2ndレグは決勝に繋がる大一番であるため、これまでアドバンテージとして感じられていたものがプレッシャーとして選手たちを襲い、心理的にナーバスになってしまうのかもしれない。