29日に行われたイタリア・セリエAの第33節、残留を争うチェゼーナ対アタランタの直接対決は2-2で引き分けた。
この試合では自称イケメン・ナルシストとして名高いアタランタのチリ代表FW、マウリシオ・ピニージャが2ゴールを記録しているが、終盤に叩き込んだオーバーヘッドでの同点弾は凄まじかった。
ピニージャの活躍で貴重な勝ち点を得たアタランタは残留へ大きく前進し、一方のチェゼーナは降格待ったなしの状況に追い込まれている。
1月にジェノアから期限付きで加入したピニージャ。これで移籍後5点目と、チームの救世主的存在となっているがそのゴールが実にえげつなかった。
チェゼーナ戦を含め、オーバーヘッド(バイシクルに近いが)を何と3発も決めていたのである。
ちなみにオーバーヘッドのことを南米で「チレーナ」と呼ぶことをご存じだっただろうか?
「チレーナ」とはスペイン語で「チリ人」を意味する。起源は諸説あり論争にもなっているようだが、有力な説の1つはバスク系チリ人のラモン・ウンサガが20世紀初頭、公式戦で初めてオーバーヘッドを決めたことに由来するという。その際、解説者が「チレーナ(チリ人)!」と叫んだという話もある。
つまりピニージャのオーバーヘッドは「チレーナ(チリ人)によるチレーナ」だったというわけだ。