5月1日、『Guardian』はマンチェスター・シティに所属しているフランス代表DFエリャキン・マンガラのロングインタビューを掲載した。

マンガラはフランスのパリ生まれであるが、少年時代にベルギーへと移住し、そこで選手として育成された。その理由は事故で麻痺を抱えた兄の治療を行うためだったと話し、家族のためにプレーをしていると語った。

エリャキン・マンガラ

「僕の兄、ダニエルは7歳だった。彼はサッカーが好きだった。その年代の子供たちと同じように、アパートの一室に住んで、その下でサッカーをしていた。

ある日――とても普通の日だったが、彼とその友人がサッカーをしていると、ボールがピッチから飛び出して、駐車場に落ちていったんだ。

このような地区は駐車場が地下にあるものだ。パリには多くの土地があるわけではないからね。それは彼がボールを取ってきて戻ってくるときに発生した。

自動ドアが下がってきたんだ。彼は遅れてしまって出ることが出来ず――ドアは彼を捕えたんだ。

ダニエルは首を挟まれた。彼の脳は長い間酸素が不足する状況になった。

そして、彼はその時点から麻痺を抱えることになってしまった。ただただ悲劇的な事故だった」

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