4月18日、『World Soccer』は「ギニアビサウは、世界の舞台で地位を向上させるために動きを見せている」という記事を掲載した。
ポルトガルの旧植民地であるギニアビサウは、1974年に独立を果たし、同年サッカー協会も設立された。しかしワールドカップにもアフリカ杯でも予選突破の経験がない。
ところが、欧州ではその国の名前は良く聞かれるもの。多くの選手が若くしてポルトガルに渡り、欧州の国籍を得てプレーしているのである。
国内はアフリカでも最貧国の一つのままで、違法薬物の輸送を仲介するビジネスが横行している。政治も混乱が続き、クーデターが数年ごとに発生するような状況となっている。
サッカー連盟会長を務めているマヌエウ・ロペス・ナスシメント氏、そして2013年に代表監督を務めたスティーヴン・コンスタンティン(現インド代表監督)は、選手のポテンシャルに問題はなく、インフラ面が全ての足枷になっていると話した。
マヌエウ・ロペス・ナスシメント ギニアビサウサッカー連盟会長
「我々は西アフリカで最高の若手選手を持っている。問題はスキル面ではないんだ。インフラや投資なんだ。
政府にはそれを支援する義務がある。正しい環境がある程度あれば、ワールドカップやアフリカネイションズカップなどいくつかに出場できるよ」
スティーヴン・コンスタンティン 元ギニアビサウ代表監督
「ギニアビサウには巨大なポテンシャルがある。しかし、内部は絶対的な混乱の渦中にあり、インフラについてはゼロだ。
選手たちのほとんどはポルトガルに行ってしまう。しかも地域のクラブにお金を落としたくないかのように早期に出ていくのだ」