27日に行われた2018年W杯の北中米カリブ海1次予選1stレグ、キュラソー対モントセラトは2-1でホームのキュラソーが勝利した。

今月始めキュラソー代表の指揮官に就任したオランダのレジェンド、パトリック・クライファートにとって、これが監督としての記念すべき初戦。

オランダのプロリーグでプレーする選手を揃え、CONCACAFに新たな旋風を巻き起こすのではないかと注目を集めているが、2002年にブータン代表と“世界最下位決定戦"を戦い話題となったモントセラト代表に思わぬ苦戦を強いられる。

試合開始僅か8分、10番を背負うパピト・メレンシア(ADO)のゴールで先制したものの、同24分、相手のカウンターにGKゼウス・デ・ラ・パス(PSV)が飛び出しの判断を誤り失点。

39分にPKを獲得し、これを昨年までトゥウェンテで宮市亮とプレーしたフェリトシアーノ・チュースヘン(NAC)が決めて勝ち越しに成功するも後半は追加点を奪うことが出来ず、ホームで薄氷の勝利となった。

就任から1ヶ月の準備期間もなく、また実戦を行わないまま臨んだW杯予選本番。

クライファートは監督しての初陣を勝利で飾ったものの、欧州で実績のあるタレントを揃えながら心許ない最少得点差でアウェイの2ndレグを迎えることとなった。

キュラソーとは短期契約と報じられており、敗退するとそこで早くも新体制終了となってしまう可能性もあるが、

「私は選手達の働きに満足しているよ。でも失点した時のGKのようなミスは避けなければならないね」

と、この試合での出来に一定の満足感を示している。

モントセラト対キュラソーの2ndレグは31日に行われる。

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