3月20日、ドイツ・ブンデスリーガ(DFL)の会長を務めているラインハルト・ルーバル氏は、FIFAが2022年ワールドカップを冬に開催することを決定したことに対して「根本的な問題がある」と批判した。
3月20日に行われた執行委員会でFIFAは2022年のワールドカップを11月~12月のスケジュールで開催することを決定。最終的なスケジュール案を採択した。
しかし、これらの案は以前からスケジュールの調整を余儀なくされる各国のリーグ組織から大きな批判が出ている。ブンデスリーガのトップであるルーベル氏は、カタールに開催権が与えられた経緯や人権問題といった議論すべきものが残っていると公式サイトで声明を発表した。
ラインハルト・ルーバル DFL会長
「この決定はカタールに有利なものだ。FIFAが犯した大きなミスが依然として残っている。その後に発生した大幅な訂正によって、それを変更するための行動は何もされていない。根本的な問題が残っている。
FIFAの執行委員会が行った開催権の授与を巡る状況についてはほとんど透明化されていない。
そして、カタールでの工事現場における労働条件、人権の問題については、スケジューリングを巡る議論の中で完全に陰に隠されてしまった。
それは受け入れることが出来ない。世界のサッカー界は、そこに明確な改善を要求する恒久的な義務を持っている。
今や確定した12月への開催時期再編は、ヨーロッパのファンとリーグの負担があってこそ取られた決定である。ところが、この数週間、ヨーロッパの当局でさえ必要な変化を求めて戦えるだけの時間は無かった」