先月末から中米ホンジュラスで行われてきたCONCACAF(北中米カリブ海)U-17選手権は15日、メキシコの最多6度目となる優勝で幕を閉じた。

この大会で優勝したメキシコ、準優勝のホンジュラス、プレーオフに勝利したアメリカとコスタリカの4ヵ国に、今年10月にチリで開かれるU-17W杯の出場権が与えられる。

この大会期間中にはコスタリカ代表のDFルイス・エルナンデスが、イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドに加入することが英国メディアで報じられた。

公式の発表はなく、その後の続報もないので真相は定かではないが、ここでいち早く彼のことを紹介しよう。

ルイス・エルナンデスってどんな選手?

エルナンデスはコスタリカの強豪、サプリサの下部組織に所属する*17歳。トップデビューはしていないが、U-17代表のキャプテンを務めている。

2014年1月にはまだデイヴィッド・モイーズ氏が指揮を執り、日本代表MF香川真司(現ドルトムント)も所属していたユナイテッドのトライアルに参加。ここでクラブの評価を高めたと伝えられている。

*16歳とするメディアもある

この時にはフランス代表パトリス・エヴラ(現ユヴェントス)と記念写真を撮っているが、本職はそのエヴラと同じ左サイドバックだ。

U-17大会での彼は、スプリント能力はそれなりだがあまり身体能力に依存したタイプではなく、技術とバランス感覚に優れ、味方との連携のなかで生きるプレーを好むように映った。頻度は高くなかったがセットプレーを任されることもあり、左足の精度は水準レベルには達している。

個の能力は率直にあまり高いようには見えなかった。しかし、若くして落ち着きと無理なプレーをしない判断力を備えており、そうした意味ではオランダ人のデイリー・ブリントに近いタイプかもしれない(センターハーフでプレーするところは想像できないが)。

また一部で「サイドバック兼ウィンガー」と報じられていたが、プレーを見る限りウィングでプレーするような選手ではなく、4バックの左サイドバック、3バックの左ウィングバックが最適であろう。

掘り下げても基礎的なデータさえほとんど出てこないのでまだまだ謎の部分も多いが、U-17W杯本大会を迎える頃には新たな情報が出回っているはずだ。今回は簡単にであるが、この紹介が少しでもお役に立てば幸いである。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介