『ESPN』は「欧州サッカークラブ協会は、2022年ワールドカップが冬に開催される場合、FIFAから金銭的な保障を求めることを明らかにした」と報じた。

2022年大会の開催権を獲得したカタールについては、これまで労働者の人権問題、入札時の汚職疑惑など多くの問題点が浮上してきた。その中で最も難しいものは日程であった。

通常夏に行われるワールドカップであるが、カタールの6~7月の気温は50度近くにまで上昇する灼熱の環境となる。

カタール側はスタジアムすべてに冷房を完備すると発表していたものの、建設会社からは「ランニングコストの面で非現実的である」と指摘が出ており、さらに練習場、世界各国から訪れるサポーターの環境などが問題になった。

そこでFIFAの調査委員会は昨日2022年11月~12月に大会を開催するという案を提示。これを来月の会合で検討することになっている。

しかし、そうなれば難しいのが、通常11月から12月は試合を行っている各国のリーグである。欧州サッカークラブ協会の会長を務めているカール=ハインツ・ルンメニゲ氏は、スケジュールに与える影響を考え、FIFAから金銭的な保障を求めるという方針を明かした。

カール=ハインツ・ルンメニゲ

「2022-23に行われる世界中のすべての試合が対応を必要としているが、その再スケジューリングのための費用をヨーロッパのクラブやリーグが負担することは難しい。

我々はこれらの決定が引き起こすクラブの被害が補償されることを期待している」

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