先月末、オーストラリア・Aリーグのセントラルコースト・マリナーズが「日本に移籍することが決まった」と報じていたミッチェル・デューク。それから半月以上が経ち、ようやく清水エスパルスから正式に加入が発表された。

デュークは決してこれまでオーストラリア代表で継続的に活躍した経験があるわけではなく、知名度は高くはない。しかし、Aリーグでは屈指のアタッカーであることは間違いない。

ケネディのような「これ!」という強みがすぐに分かる選手ではないが、これまでオーストラリアから輩出された選手を考えると、比較的国外でも成功を収めてきたタイプである。

ミッチェル・デューク

1991年1月18日生まれ 24歳 186㎝/84kg

シドニーの西にあるチェスターヒルで生まれたミッチェル・デューク。近年のオーストラリアでは「国立スポーツ研究所卒」「ヴィクトリア州スポーツ研究所卒」のようなエリートキャリアを持っている選手が非常に多いのであるが、彼は違う。

地元のパラマタ・イーグルスでキャリアを過ごし、セントラルコースト・マリナーズの下部組織に入団したのは2009年。そのため、ユースの代表チームには一度も選ばれたことがない叩き上げである。

セントラルコースト・マリナーズでは2011年にデビューし、その試合で得点も奪っているものの、ポジションを掴んだのは2012-13シーズン。本来はストライカーであったのだが、チームが彼に与えたのはウイングのポジションで、継続的に出場しゴールを重ねる。

(2得点 背番号19がデューク)