17日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝ラウンド1回戦、PSG対チェルシーの試合は1-1で終了した。

およそ2ヵ月間のブレイクを終え、ついにスタートしたCLの決勝トーナメント。その初日となるこの日に対戦したのは、昨シーズンも準々決勝でぶつかったPSGとチェルシーである。

先制に成功したのはアウェイのチェルシー。36分、ジョン・テリーのクロスを中で待っていたギャリー・ケイヒルがフリックし、これをブラニスラフ・イヴァノヴィッチが頭で合わせてゴールに。ディフェンダー3人が絡むというきわめて珍しい得点が決まり、やや劣勢であったチェルシーが貴重なアウェイゴールを獲得した。

なんとしても同点に追いつきたいPSGは、後半もボールを支配。すると54分、獅子奮迅の動きを見せたブレーズ・マテュイディのクロスにエディンソン・カバーニがフリーで合わせ、このボールがゴールに吸い込まれ同点弾をゲット。その後もPSGはチェルシー相手の14本ものシュートを放つも、チェルシーGKティボー・クルトワがファインセーブを連発し逆転ゴールをあげられない。

結局試合はこのまま終了し、試合の結末は3週間後、スタンフォード・ブリッジでの試合に持ち越された。

世界的にも注目度の高かったこの試合だが、その様子をひと目見ようとこの日のパルク・デ・プランスには様々なVIPたちが観戦に訪れていた。しかし、その顔ぶれの豪華さが半端ではなかったのでご紹介しよう。

まずカメラに抜かれたのは、デイヴィッド・ベッカムとサー・アレックス・ファーガソンの師弟コンビ。ベッカムは現役キャリア最後のクラブがPSGであり、ファーガソンはこの試合に先駆け、チェルシーのモウリーニョ監督と会談したと伝えられている。

なお、ベッカムたちが座る席の一列前には、元フランス代表ユーリ・ジョルカエフも座っている。

ブラジル代表監督ドゥンガと、元ブラジル代表MFライー。

この日の先発メンバーには6人のブラジル人選手がおり、視察であったことが想定される(うち1人は代表から引退したマクスウェル)。なお、ライーはPSGでのプレー経験がある。

ミシェル・プラティニUEFA会長と二コラ・サルコジ元フランス大統領。ともにフランス人の権力者である。

先日行われたアフリカネイションズカップで、コートジボワール代表をアフリカ王者に導いたエルヴェ・ルナール監督もフランス人。

他にもフランス代表監督ディディエ・デシャンもカメラに抜かれるなど、錚々たる面々がこの試合を見守っていたようだ。

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