2014シーズン、新たに創設されたJ3に参戦したのは、若手選手強化を目的としたJリーグ・アンダー22選抜を含めて12チーム。その記念すべき初年度の戦いを制し、J2への切符を勝ち取ったのは、前季JFLで7位のツエーゲン金沢だった。
1956年創設の金沢サッカークラブから、2006年に名称変更。2010年にJFLへ昇格した後、J3の“オリジナル11"となった金沢。3年目の森下仁之監督のもと前季まではポゼッション重視の攻撃的なスタイルが光ったが、昨季は守備陣を強化。
新加入のDF作田裕次、DF太田康介、GK原田欽庸を中心に土台を安定させると、得点力は落ちたもののその分、競ったゲームで鍵となるセットプレーにも磨きをかけ、チームとしての強さを発揮。ラスト13試合は12勝1分という圧巻の成績で見事J3初代王者に輝いた。
今オフは保崎淳の退団などで層の薄くなったボランチに秋葉勝(山形)を獲得。それ以外のポジションは特に主力の移籍もなく、センターバックは廣井友信(清水)、チャ・ヨンファン(栃木)の補強でスケールアップ。前線には21歳のブラジル人FW、ジャーン・モーゼル(メトロポリターノ)が期限付き移籍で加わっている。
金沢といえばやはり、3月14日の北陸新幹線開業が大きな話題であり、今回のJ2昇格はクラブとしてまさに狙っていたタイミング。
先日発表された2015シーズンの新ユニフォームでも、伝統的な赤のホーム(1st)は、中央の黒いラインが特徴。その両脇には白いラインが入れられており、これが新幹線のレールを思わせる。(※デザインの由来は今のところ残念ながら未発表)
サプライヤーは2年目のアンダーアーマー。
アウェイ(2nd)は白をベースに、意外な青との組み合わせ。前と後ろの「北國」の文字がなんともしっくり来る。
GKモデルは、ホームが水色、アウェイが黄色となった。
4つのユニフォームはすべて同一のテンプレートだが、FP用ホーム以外赤が入っていないというのがなかなか面白い。
ユニフォームスポンサーは、胸が「北國新聞」、背中が「北國銀行」、袖が「米沢電気工事」、パンツが「サンキュー 100満ボルト」。いずれも昨季からの継続である。
Jリーグ側も新幹線開業に配慮し、3月15日(日)のJ2第2節、金沢のホーム開幕戦は、北陸新幹線でつながる東京ヴェルディとの試合をセッティング。ちなみに、その一週間前の同8日(日)に行われるJ2開幕戦では、大宮アルディージャとの「アンダーアーマーダービー」と戦う。