2013年2月、より群馬県に根差したクラブとなるため「ザスパ草津」から名称を変更したザスパクサツ群馬。
先日の高校選手権で前橋育英が決勝へ進出したほか(星稜に延長戦の末2-4で敗れ惜しくも準優勝)、数々のJリーガーを輩出したサッカーどころであり、昨年は経営陣も地元へ根ざした体制に刷新。債務超過を解消したことで今季のクラブライセンスを取得した。
秋葉忠宏監督が率いたここ2シーズンは20位、18位と振るわなかったものの、2013年6月に加入したFWダニエル・ロビーニョが2年目で14ゴールと爆発。ただ、今季はそのエースが京都サンガへ去り、キャプテンのFW平繁龍一も守備の中心選手だったDFクォン・ハンジンとともにロアッソ熊本へ移籍している。
今季就任した、地元・前橋市出身の服部浩紀監督にとっては頭が痛いところだが、ラフィーニャ、ヘベルチ、ダニエル・ロビーニョなど“引き"の強さで知られるブラジル人の新助っ人として、大型FWタンケ、攻撃的MFオリベイラ、守備的MFアクレイソンを新たに獲得。
188cm、92kgという数字だけでインパクト十分なタンケ(Tanqueは愛称でもちろん「タンク」という意味)は、平繁のつけていた背番号10を引き継いでいる。
その群馬の2015シーズン新ユニフォーム。
サプライヤーは3年目のフィンタで、スタンドをサポーターが埋め尽くし、一体となった際に、遠目からでも鮮やかで映えるカラーリングをデザインコンセプトとして考え、今季はクラブカラーの紺に従来よりも明るい色を採用。
黄色の面積も大幅に増やし、選手が試合中にピッチからスタンドを見上げた際、はっきりと一体感を感じ、活力を得られるようデザインされている。
2013モデルで話題となった、上毛かるたの「つる舞う形の群馬県」にちなんだ「群馬県柄」を再びシャツ全体に散りばめたほか、力強さを表現したクラブエンブレムの大きな透かしも特徴。
胸のV字モチーフは勝利のVICTORYを意味し、J1昇格への思いが込められている。
ホームと同じテンプレートのアウェイは、白を基調としたデザイン。
今季はパンツにクラブエンブレム、ストッキングにも「GUNMA」の文字を追加しており、ユニフォーム全体として、より一層、ザスパクサツ群馬を強調している。
GKモデルは、ホームがオレンジ、アウェイが緑。
ユニフォームスポンサーは、胸の「ベイシア」、背中の「カインズ」、袖の「グローバルピッグファーム」が継続。
ここ2シーズン空白だったパンツは、群馬県高崎市に本社を置く「三栄商事」と新たに契約を結んだ。
なお、ベイシアとカインズはともに群馬県前橋市に本社のあるベイシアグループのグループ企業であり、2010年以降は胸と背中のスポンサーが毎年入れ替わることでお馴染み。
今季もしっかり、胸の方に「ベイシア」の奇数年仕様となっている。
◆Jリーグ 2015シーズン新ユニフォームまとめ(J1・J2・J3)