ウッドは昨年10月、W杯でのフィーバーにも臆すことなく、大胆なチーム改革を始めるクリンスマンの計らいにより復帰を果たすと、以降は全試合に呼ばれ起用されている。
しかし、所属する1860での立場は一層厳しさを増しており、Aマッチデーではなく国内組がほとんどだった28日のチリ戦に、国外組ではトッテナムへ移籍したばかりのデアンドレ・イェドリンと2人だけ呼ばれた。クラブに居場所を失っていたことで招集が容易だったというわけだ。
ウッドはこの試合で初めて先発の機会を与えられ、エースのジョジー・アルティドールと2トップを組んだものの見せ場なく前半で下げられてしまった。これでクラブでは2013年5月以来1年半以上、代表でも6試合で無得点。現在は苦境の真っただ中にある。
アメリカ代表は引き続きチリ戦のメンバーのまま2月8日にパナマ戦を迎えるが、ウッドにとっては今後を占う重要な試合となるかもしれない。
最後に...
今回、彼を調べて、母親が日本人だという事実は確かであるものの、どういう方でどういう経緯でハワイに渡ったのか、また、日本との関わりなどは残念ながらほとんど分からなかった。
しかし、ウッドはU-20代表に選ばれた2011年、アメリカサッカー協会のインタビューで簡潔だがこのように語っている。
「僕は日本のアニメが大好きなんだ」
現在の状況は非常に厳しいが、何とか日本人の忍耐力を持ってこの苦境を乗り越え大きく羽ばたいてほしいものである。
(・・・でもJリーグ関係者の皆様、不調の今は獲得のチャンスですよ!笑)
おしまい
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