スペイン『MARCA』がWebページ上でスペインリーグのスケジュールを掲載している(リンクはこちら)。
これはカレンダー形式にリーガ・エスパニョーラやリーガ・アデランテ(2部)、またコパ・デル・レイの試合予定が表示されるもの。編集部Sも「近いうちはどんな試合があるのかな~」と何気なく見ていたのだが、そこには意外な事実が待ち受けていた。
実際に2015年1月のカレンダーを見ていただこう。
こちらがそのカレンダーである。
日付けの下に濃い青丸が描かれているのが1部の試合開催日、薄い青丸が描かれているのが2部の試合開催日、そして黄色の丸印が描かれているのがコパ・デル・レイの開催日だ。
そう、実はこの1月、スペインでは1ヵ月間のほとんどの日付けで何かしらの試合が開催されていたのだ。分かりやすいように、試合が行われなかった日付けを赤で丸く囲ってみよう。
すると、1ヵ月間のうちで試合がなかった日はわずかに6日しかなかったことが分かる。1月の31日間のうち25日間で、何かしらの試合が行われていたのだ。
数年前よりリーガ・エスパニョーラでは、金曜日や月曜日といった平日にもリーグ戦が行われ始めており、この1月のコパ・デル・レイのベスト16の8試合も、平日3日に分けて開催された。これはもちろん試合開催日を分散させることにより露出度を高めることが狙いであろう。
しかし、平日開催はやはりサポーターにとっては容易なことではなく、先日ラージョ・バジェカーノのサポーター集団は、ゴール裏にアニメの舞台をセットしユニークな抗議に出て話題となった。開催日を増やすことで、チーム間にもスケジュールの面で若干の不公平が発生する。
それでも、現在あのプレミアリーグでは土日開催分の一部を金曜日に開催する案が出ており、数シーズン後には導入される見込みである。
サポーターの気持ちを蔑ろにしてはいけないが、やはり国内リーグをより多くの層に触れてもらうためには悪くない試みなはずだ。
1ヵ月の中で25日はさすがにやりすぎかもしれないが、こうしたスペインリーグの姿勢をバランスをとりつつ参考にしてみるのもいいかもしれない。
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