ドイツ1部マインツは28日、ベルギーの名門クルブ・ブルッヘからチリ人FWニコラス・カスティージョをレンタルで獲得したと発表した。期限は今季末までで、夏に彼を買い取ることができるオプションが付帯しているとのこと。
1993年生まれのカスティージョは21歳。2013年のU-20W杯で絶対的エースとして活躍し、2014年1月にウニベルシダ・カトリカからクルブ・ブルッヘへ加入。今季はここまでリーグ8ゴールを記録している。
そのカスティージョはマインツ加入にあたって、このように意気込みを語った。
「僕は常にチームのために戦い、全力を尽くすタイプの選手。新しいチームと新しいクラブを知ることにワクワクしている。マインツでの地位をすぐに確立して、チームでの居場所を見つけることを望んでいるよ」
一方、攻撃における別オプションを探していたと述べたマネージャーのハイデル氏は、「彼はボックス内で特別に強い。プレースタイルはダイレクトでダイナミック。我々の攻撃に鋭さをもたらしてくれるだろう」と期待を寄せている。
カスティージョは上背こそ180cmに満たないものの、非常に馬力のある重戦車タイプのストライカーだ。チームメイトとなる岡崎慎司と同じく特別スピードやテクニックに優れている選手ではないが、並外れたパワーで強引にゴールをこじ開ける生粋の点取り屋である。その一方でフリーキックの技術も非常に高い。
これまでホルヘ・サンパオリ率いるフル代表にはあまり呼ばれていないが、先のW杯予選で10番を背負い出場したことも。マインツでの活躍次第では今年母国で開催されるコパ・アメリカへの出場も見えてくるだけに、本人的にも強い意気込みがあることだろう。タイプ的に似通った岡崎の強力なライバルとなる可能性も十分にある。