1月23日、アジアカップはついにベスト4が決まる日となった。

グループCを首位で勝ち上がったイランと、グループDで2位となったイラク。隣国同士の対決は非常に激しいものとなった。

イランは力では勝るものの、このチームは主導権を握って戦うという性格は持っていない。やや拮抗した展開にした上でチャンスを掴む。

24分にはガフーリのクロスボールからアズムンがヘディングを決め、先制に成功。イランにとっては願ってもない流れである。

ところが前半終了間際、左サイドバックのマハルダード・プーラディが2枚目の警告を貰って退場すると、流れは一転した。

圧倒的にセカンドボールを支配し、前に出るイラク。一人多い中でストライカーのマルワン・フサインを投入し、前線に高さを加えて押し込んでいった。

そして56分にはアラー・アブドゥルザフラのクロスから、ファーに抜けたところをアハマド・ヤシーンがシュートを決め、同点に追いつくことに成功する。

しかし、その後の展開は停滞。イランはPK戦も辞さないという徹底したディフェンスを見せ、イラクは中央を破ることが出来ず、苦しい状況に。結局試合は互いにこれ以上得点を決められず、90分を消化した。

ところが、延長に入るとすぐに試合は動いた。左サイドをパス回しから抜けたドゥルガーム・イスマイールの低いクロスがニアで引っかかり、コースが変わってファーにこぼれたところを、キャプテンのマフムードがヘッド！ これが決まってイラクが勝ち越しに成功する。

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