これまで「ベトナムのメッシ」、「ベトナムのピルロ」をご紹介してきたが、U-19黄金世代の万能MF、「ベトナムのスコールズ」も注目を集めているようだ。
若く才能ある選手が次々に台頭しているベトナムだが、最も万能な選手を1人選ぶとすれば、真っ先に名前があがるのがホアン・アイン・ザライ(HAGL)のMFルアン・スアン・チュオンだろう。
基本能力の高さと、その万能性から「ベトナムのスコールズ」とも呼ばれている。
コン・フオンらと並ぶ、黄金世代の中心
ルアン・スアン・チュオンは昨年、黄金世代U-19ベトナム代表でボランチとして活躍。
途中でFWグエン・コン・フオンに主将の座を奪われたが、それ以前は殆どの試合でキャプテンマークを巻いて出場した。今季は下部組織であるHAGLアーセナルJMGの他のメンバーらと共にトップチームに昇格。プロ1年目ながら主将を任されている。
(C) zing, ルアン・スアン・チュオン
シンプルで無駄がなく、効果的なプレーを身上としており、状況に応じてDFやFWでもプレーできるユーティリティーさも魅力だが、一番の持ち味は何と言っても正確無比なキック。
ロングパスや中長距離のフリーキックを蹴らせたら、右に出る者はいない。昨年は、国際大会に出場した際のロングパスの数々が動画投稿サイトにアップされて海外で話題となった。
アーセナルも食指? 数年後は海外へ
Vリーグ2015の開幕節では、早速見事なミドルシュートを決めて、チームの勝利に貢献した。
既に英アーセナルなどヨーロッパのクラブも関心を示しており、FWグエン・コン・フオン、MFグエン・トゥアン・アインと共に「U-19ベトナム代表三羽烏」として、数年後には海外のクラブでの活躍が期待されている。