メンバーについて

最終ラインはおそらく右にライード・ファリスかアル・バタート、左にノランブエナかアブドゥラー・ジャービルが起用され、中央はアハマド・ハルビ、アル・バハダリ、ハイタム・ティーブが固める。

メンバー上でサイドバックが4人いるため、アブー・ジャザールはボランチでの起用となるだろう。

中盤には技術が高い選手が多い。AFCチャレンジカップMVPのムラド・イスマイールは左足から鋭いミドルパスを繰り出す。10番を付けるアル・アムールはドリブルが巧みで、武骨なアブー・サラーはクロスが得意だ。スロベニア生まれのイフビーシャーはスピードがある。

前線は上記のヌーマン+アブハビブの2名が中心だが、スウェーデンで育った左利きのストライカー、マフムード・ハーイル・ムハンマド・ダハダー(マフムード・イード)と、大柄なパワーFWハリド・サリームも控えている。

この中でもアシュラフ・ヌーマンは突出した選手とは言えるが、他にも名前を挙げられるタレントは多い。しかし、今回の代表には入らなかった有力選手もいる。

先日パラグアイから帰化したハビエル・コエネは、物理的に呼べる選手の中では最も経験豊富で、最も優秀なセンターバックだ。ポルトガルリーグで十分に活躍した経験を持ち、親善試合ではゴールも決めた。しかし、彼はいない。

中国でプレーしているイマード・ハリリはUAE生まれ、スウェーデン育ちのストライカー。欧州の年代別代表で活躍した経験も持つ彼はFIFAでも注目選手として取り上げられた。しかし、彼もいない。

クウェート生まれでポーランド、ベルギーリーグを経験し、現在はカナダでプレーしているオマール・ジャルンという巨漢DFもいるが、結局招集されることはなかった。

今回のチームは彼らを押しのけて入ってきた選手たちであるからして、おそらく監督からの信頼度は高いはずだ。チームとして戦い続けられるグループになっているのだろう。