昨季、クラブ史上初のプレミアリーグを戦った一方(※最下位となり一年で降格)、オーナーのワンマンぶりも目立っていたカーディフ・シティに、「青」が帰ってきた。

イングランド2部のチャンピオンシップに所属するカーディフ・シティは9日、本日10日のフラム戦から以前のチームカラーであった青のユニフォームを、ホームとして再び使用することを発表。また来季、2015-16シーズンのユニフォームも、ホームが青、アウェイが赤という形になることを明らかにした。

現在のオーナーであるマレーシア人実業家ヴィンセント・タン氏は、2010年5月にカーディフを買収。当時共同オーナーだったチャン・チェン・ギー氏とともに豊富な資金を使ってチームを強化してきたが、なぜかチームはプレーオフ止まりに終わっていた。

そこで彼らは、「ユニフォームの色が悪い」と判断し、マレーシアで縁起の良い色とされ、ウェールズを象徴するカラーでもある赤へチームカラーを強引に変更したのだった。

サッカーにおいて、「青」と「赤」は大違い。当然のようにファンは大反対したが、オーナーはクラブの債務返済やトレーニング施設の充実といった投資を盾に着々と準備を進め、クラブエンブレムまでも赤いドラゴンをベースにしたものへ変更した。

ところが、クラブの歴史までは変えられなかった。というのも、1899年創設のカーディフは100年以上に渡って青いユニフォームを使用しており、クラブの愛称もズバリ「青い鳥」を意味するブルーバーズ。チームカラー変更以降、多くのサポーターがホームスタジアムで青のユニフォームを着続けるなど抵抗を続け、2015年になって早々ついに勝利の日を迎えたのである。

こちらが今季ここまでアウェイとして使われていた青のユニフォーム。本日の試合よりホームとなる。チャンピオンシップを運営するフットボールリーグも承認済みとのこと。

赤いユニフォームはアウェイへ“降格”した。

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