12月26日はボクシング・デー。間違っても、人々が殴りあう日ではない。キリスト教に由来した記念日であり、元々は教会が恵まれない人に寄付を募ったクリスマスプレゼントの箱(ボックス) を開く日であったことからそう呼ばれている。英国では祝日に設定されている特別な日なのだ。

そんなボクシング・デーには、イングランドでは例年プロサッカーが行われることになっている。これは恒例行事となっており、特にプレミアリーグではこの日を皮切りに年末年始のハードスケジュールがスタートすることが多い。今年も全10試合が予定されておりチェルシー対ウェストハムの上位対決、マンチェスター・ユナイテッド対ニューカッスルといった注目の試合が目白押しである。

さて、そんな記念すべきこのボクシング・デーに行われた節の中には、私たちの度肝を抜くような年があったらしい。それは、1963年に行われたイングランド1部リーグでの出来事だ。

当時はまだ「ディビジョン・ワン」という名称だったイングランドのトップリーグ。その時の試合結果をご紹介しよう。

上から下まで続く打ち合いの数々…。そう、1963-64シーズンのディビジョン・ワン、ボクシング・デーに行われた試合では全10試合で66ゴールが乱れ飛ぶ、まさに“乱打戦"の連続だったのだ。またこの日、イングランド1部リーグから4部リーグまででは計39試合が行われ、157ゴールが生まれていたともいう。

プレミアリーグが発足して以来、1日における最多ゴール記録は2011年2月5日に行われたプレミアリーグで41ゴール。ニューカッスルが0-4の状況から、アーセナル相手に最後はシェイク・ティオテの強烈なミドルシュートで追いついた伝説的な試合が繰り広げられた日だ。この時はわずか8試合であったが、それにしても1963年12月26日当時のものと20ゴール以上の開きがある。

これだけを見ても、1963年のボクシング・デーに生まれたこの記録がいかに異常であったかが分かる。『talkSPORT』ではこの悲惨とも呼べるゴール数に対し、「この時のGKはみなクリスマスを楽しみすぎたのかもしれない」と皮肉をこめて伝えている。

はたして、今夜はどのような激戦が繰り広げられるのだろうか。2014-15シーズンのプレミアリーグ第18節は『J SPORTS』で以下の日程で放送予定。

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