ユニフォームの色というのはクラブを象徴する、絶対的なもの。近年もカーディフ・シティがオーナーの独断によりチームカラーを青から赤へ変更した際、サポーターから猛烈な反発を招いた。当然だ。サッカーにおいて、青と赤は大違いである。
一方で、アウェイ(2nd)ユニフォームのカラーというのは比較的自由度が高く、近隣のライバルを思わせる色でもない限りファンも寛容(ミランがアウェイを白以外にすることになれば多少物議をかもすかもしれないが)。そこで、今季はイングランドのプレミアリーグを戦っているバーンリーが来季の2015-16シーズンに向けて、こんな面白い取り組みを先日行った。
英国のチャールズ皇太子がファンであることを公言している古豪が19日、来季のアウェイユニフォームのカラーに「黄色」を採用することを発表したが、実はこのユニフォームカラー、ファン投票によって決定されたものなのである。
NEWS: Burnley will wear a yellow away kit next season after it received 44% of the fans vote:
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— Burnley FC (@BurnleyOfficial)
2014, 12月 19
5千人以上のサポーターが投票を行い、「黄色」「白」「青」という3つの色から選ばれたのが「黄色」。割合的には43.76%と過半数には届かなかったものの、「白」の33.29%、「青」の22.94%に比べればかなり大きい数字であり、この結果を受けてサプライヤーのPumaがデザインに着手するようだ。
これまでもファン投票でユニフォームのデザインを決めるという取り組みは日本を含めたびたび行われているが、それよりもソフトな、それでいて重要な“色”をサポーターが決めるというやり方。Jリーグなど日本のクラブも、たとえば「創設○○周年」などの記念的な取り組みとして導入してみるのもありかもしれない。
ちなみに、5年ぶりにプレミアリーグへ復帰した今季、17節終了時点で18位につけるバーンリーの2014-15アウェイユニフォームは関連記事から。