3日、東京都港区の電通本社において、「第2回アジアサッカーマネジメントセミナー」が開催された。

アジアにおけるサッカービジネスの活性化を目的とし、今年5月に行われた第1回に続く今回のテーマは『2014 FIFA ワールドカップ ブラジル後のアジアサッカー界の動向』。アジア勢が「惨敗」に終わったブラジルW杯を経て、特に来年1月のアジアカップに向けた動きなどにフォーカス。今回も株式会社『電通』がFIFAマスター運営教育機関である『CIES』との共催により、様々な視点からアジアサッカー界の“今"を掴むべく、多彩な5人(5組)の演者が次々と登壇した。

簡単にではあるがレポートをお届けしたい。

電通本社ビル1階の「電通ホール」には、この日も多くのサッカー関係者や一般のファンなどが詰めかけた。

まずは前回と同じく、今回のセミナーを主催した電通のスポーツ局サッカー事業室アジア部長の大井義洋氏が登場。ブラジルW杯後のアジア地域の動向について語った。

残念ながら開始時間に間に合わず最初の方を聞き逃してしまったのだが、ブラジルW杯を経ての日韓豪の代表動向とともに、現在開催中のスズキカップ、そして今年創設されたクラブ王者によるメコンクラブチャンピオンシップについて解説。この大会もトヨタ自動車が冠スポンサーを務めており、日本企業の東南アジアへのアプローチを一層印象づけている。その後は同じくトヨタがスポンサードするサウジ・プロリーグの盛り上がりにも話が及んだ。

最後に、今年のアジア大会における男女の好成績などで改めて注目されている北朝鮮のサッカー事情に触れ、一学年約2000人の中から220人を選抜し、イタリアやスペインへの留学など徹底的なエリート教育が施されていること。試合もこれまでは録画放送が多かったが、最近は生中継が増えていることなどが紹介された。