強敵ひしめくプレミアリーグで、開幕以降未だ無敗を続けるチームがある。ジョゼ・モウリーニョ率いるチェルシーだ。

第12節となるWBA戦、チェルシーはジエゴ・コスタとエデン・アザールのゴールで勝利し、開幕以来続いていたプレミアリーグでの無敗記録を12に伸ばした。以前にもお伝えした通り、10試合を終えての勝ち点26はチーム史上2番目に優れた成績であり、UEFAチャンピオンズリーグやキャピタルワン・カップなどを含めても今シーズンはまだここまで負けがない。困ったくらい強い、あの頃のチェルシーが帰ってきた印象だ。

凄まじいまでのこの快進撃は、一体どこまで続くのであろうか。このペースで行けば、2003-04シーズンにアーセナルが達成した無敗優勝を成し遂げ、あるいは2004-05シーズンにモウリーニョ監督率いるチェルシーが樹立した最多勝ち点95を更新してしまう可能性すらある。いずれにしても、今シーズンのプレミアリーグでの優勝候補の筆頭と考えて間違いないだろう。

それでは、そんなスタートダッシュに成功したチームについて、モウリーニョ監督自身はどう捉えているのだろうか?「これまで指導してきたチームの中で、今のチェルシーほど良いスタートを切ったチームがあったか?」と問われ、興味深い返答を見せた。

ジョゼ・モウリーニョ(チェルシー監督)

「リーガ・エスパニョーラで勝ち点100を獲得した時のマドリーかもしれないね。覚えていないけれど、たぶんあのチームかな。

2度目のチェルシー指揮でタイトルを獲るのは、チェルシーでの2年目のシーズンかもしれない。私たちはこのシーズン、とても良いスタートを切ったと思っているよ。

(今現在の自身のタスクについて)

「実践的なメッセージ(を選手たちに送ること)だ。選手たちが考え、熟考するのを容易にさせる。なぜなら、それこそが真実だからね。

ファンタスティックなフットボールを演じつつも何も勝ち取れなかったチームのことを覚えているかね?そんなチームについての多くのことを、みんなが覚えているとは思わない。覚えているのは、それを勝ち取ったチームのことだ。

私たちは素晴らしい状態でプレーしており結果も得ている。しかし、それでもシーズンの終盤にもしなんらかの銀メダルがあれば、それはフラストレーションだよ」

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