アジアサッカー連盟(AFC)は、60周年を記念して今回初めて設立された殿堂に選出した10名を発表した。その内訳は以下の通りとなった。
1968年のアジアカップで4ゴールを決めて優勝に貢献し、得点王を獲得したイラン代表の伝説的ストライカー。引退後は選手として活躍したペルセポリスのコーチとなり、のちにクラブの殿堂入りを果たしており、彫像が飾られている。
・ソー・チン・アウン(マレーシア)
70~80年代にマレーシア代表の黄金期を作り上げたメンバーの一人で、伝説的なDFとして知られる。ミュンヘン五輪と1980年アジアカップに出場。国際試合に252試合出場したという記録も。
・奥寺康彦(日本)
日本のサッカーファンには言わずと知れた我が国初の欧州プロサッカー選手。ケルンやブレーメンで活躍し、そして名将オットー・レーハーゲルに寵愛された。現在は横浜FCの会長。
・ソン・ウェン(中国)
中国女子代表の伝説的なストライカーで、152cap120ゴールという記録を残している。アトランタ・ビートでは澤選手ともともにプレーしていた。女子アジアカップ6回優勝。
・ホン・ミョンボ(韓国)
2002年ワールドカップで韓国のベスト4進出を支えた主将。日本のベルマーレ平塚、柏レイソルでもプレーしたことで知られている。韓国代表136capを獲得。のちに代表監督も務めた。
・アリ・ダエイ(イラン)
1999年にAFC最優秀選手賞に輝いたイランの伝説的ストライカー。圧倒的な空中戦の強さを誇り得点を量産、ドイツ・ブンデスリーガでもプレーした。男性プロサッカー選手では初の国際試合100ゴールを記録している。
・サミー・アル・ジャービル(サウジアラビア)
サウジアラビアの伝説的ストライカー。短期間であるがイングランドでもプレーした経験を持つ。4度のワールドカップ出場、3度のアジアカップを経験し、A代表156capという記録を持つ。昨年古巣のアル・ヒラルで監督を務めた。
・バイチュン・ブティア(インド)
インドの国民的英雄。イングランドのバリー・シティに所属したこともあり、同国最高のストライカーであった。昨年現役を引退した後はサッカースクールや育成プログラムなどに関わっている。チベット独立運動に賛成し、北京五輪の聖火ランナーを拒否したことでも話題になった。
・ハリー・キューウェル(オーストラリア)
豪州の歴史上最高のアタッカー。キャリアを通して怪我に悩まされ続けたものの、若くしてプレミアリーグで活躍を見せ、UEFAチャンピオンズリーグ準決勝を経験。昨年現役を引退した。
・澤穂希(日本)
説明の必要はもはやないだろうが……。日本女子代表の生ける伝説といえる存在。2011年にはワールドカップ優勝の立役者となり、AFC最優秀選手賞を獲得した。A代表197cap。あと3試合で大台である。何とか佐々木監督よろしくお願いします。