2011年夏に19歳の女性を性的暴行したとして、2012年秋に懲役5年の有罪判決を受けた元ウェールズ代表FWチェド・エヴァンス、過去に当サイトでも取り上げたが2011-12シーズンにはシェフィールド・ユナイテッドで30試合29ゴールと無双していただけにその衝撃は大きかった。

そのエヴァンスが服役を終え(刑期は短くなった様で?)10月に刑務所から出所、今月に入り2012年まで所属していたシェフィールド・ユナイテッドでトレーニングを開始したという。シェフィールド・ユナイテッドの共同会長ケヴィン・マケイブ氏によると塀の中にいたときから再契約について動き出していた様であるが30ヶ月キャリアから離れていただけにコンディションを整えて復帰するにはまだ時間がかかる様だ。

プロのサッカー選手というものは、真実はどうあれ毎年何人も「性的暴行疑惑」の記事として取り上げられている。しかし、実際に有罪になり刑務所に入った事例はほとんどない。この性的暴行事件が英国で大々的にとりあげられた理由としては、性的暴行の犠牲者と思われる女性の顔写真がSNSを通じて拡散されたことがあげられる。拡散者の1人はエヴァンスのいとこであり、10名の拡散者が裁判にかけられる事態になった。

エヴァンスの復帰について、ミュージシャンでシェフィールド・ユナイテッドのサポーターであるポール・ヒートン、デイヴ・ベリー、実業家で同サポーターのリンゼイ・グラハムらは「彼にはキャリアを再形成する権利がある(ヒートン談)」と歓迎する意向を示しているが、陸上競技の選手でロンドン五輪金メダリストのジェシカ・エニスは「クラブがエヴァンスと再契約するならブラモール・レーン(シェフィールド・ユナイテッドのホームスタジアム)から私の名前が冠されたシートから名前を外してほしい」と意見は真っ二つに分かれている。

現在のジェシカ・エニス・スタンド

twitterで投稿された合成画像、チェド・エヴァンス・スタンドにすればどうか・・と。


18日には、PFAI(アイルランドサッカー選手会)の弁護士であるスチュアート・ギルフーリーがブログで「エヴァンスはもう一度やり直す価値がある。」「酒を飲んだ女性と事を及ぶのが性的暴行というのならば、毎日数千人の男性が犯罪者になってしまう。として擁護、過去に疑惑となり真相究明が望まれている「バーミンガム6」や「ギルフォード4」といった難事件と比較する記事をあげたが、批判が相次ぎ現在は記事を削除している。

イングランド・リーグワン(実質3部)の1チームであるシェフィールド・ユナイテッドの対応に注目が集まっている。

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