10月16日、『Gazzetta dello Sport』は「ロシア代表監督を務めているファビオ・カペッロ氏は、ユヴェントスとローマの試合は『勝者のメンタリティ』が勝負を分けたと話した」と報じた。
10月6日に行われたセリエA第6節ユヴェントス対ローマ。激しい試合となり3-2というスコアで終了したが、判定に疑問の声も上がる内容となった。
ファビオ・カペッロ氏はそれらの論争が美しくなかったと話し、イタリアサッカー界のロールモデルとなるべき試合がそうなったことに失望したと話した。
ファビオ・カペッロ ロシア代表監督
「ユヴェントス対ローマは、多くの点で美しいゲームではなかった。試合中、そして試合後の、特に論争においてね。この試合は、イタリアサッカーがトップレベルに戻るためのロールモデルになるべきものだったが、私は失望した。
彼らの違いは勝利にどれだけ慣れているかという点にある。ユヴェントスはそのメンタリティを持っている。
私がACミランを率いていたときには、スクデットを争う7つのチームがあり、偉大な会長がいた。今、残っている数少ないクラブがユヴェントス、ローマ、ナポリだ。残りは競争において間に合わせのようなものだ。
セリエAの選手のレベルも落ちた。偉大な選手とともに練習すれば、そこから学習し成長できる。今日では、チームは一流の選手を持たず、平凡なレベルをコピーしてしまう。
外国の、より多くの資金を持っているクラブは、もっとも才能ある選手を買うことが出来るので、彼らは勝利のメンタリティを得られる。
幸運にもイタリアサッカー界は、この経済的な危機の中でも才能のある若い外国人を見つけるといういい仕事をしている。一流選手は一人だけやってきた。それはカルロス・テベスだ」