10月11日、アフリカサッカー連盟(CAF)は公式サイトで「モロッコが提出した2015年アフリカネイションズカップ開催延期の要請については却下する方針である」と報告した。
2015年1月17日に開幕し、2月8日に決勝戦が行われる予定となっているアフリカネイションズカップ。しかし開催国となっているモロッコのスポーツ省は、現在西アフリカで猛威をふるっているエボラ出血熱の流行を受け、感染拡大を懸念し、大会の延期を求める提案をCAFに送っていた。
しかしCAFは今回その提案については受け入れないという方針を表明するとともに、アフリカネイションズカップのスケジュールについては1957年の大会創設以来変更になったことはないと宣言した。
また、エボラ出血熱の感染拡大のリスクについては、予選の最終ラウンドが始まって以来WHOを初めとした各種機関の助言を得ながら、予防原則を適用してきたとCAFは主張している。
なお、モロッコの要求についてはこれで完全に終わったわけではなく、11月2日にアルジェリアの首都アルジェで開催される予定のCAF執行委員会総会で議論されるとともに、11月3日にはCAFとモロッコの代表団の間での会合が行われ、そこで最終的な結論が出されることになっている。