9月20日、『Inside』は「リーガ・エスパニョーラのアトレティコ・マドリーは、2014年に入ってから9000万ユーロ(およそ126億円)の負債を返済した」と報じた。
かつては非常に厳しい経営状態に陥っていたことで知られているアトレティコ・マドリー。過去五年間を総合すると2億ユーロ(およそ280億円)という莫大な額の負債を抱えていた。
しかし、2011年にチームの監督に就任したディエゴ・シメオネ氏の指導の下、大きな金額を使いすぎることなく好成績を残せるようになり、昨季はチャンピオンズリーグ準優勝、リーガ・エスパニョーラ優勝という素晴らしい結果を残した。
その為に選手の賃金が増加し、総額1400万ユーロ(およそ20億円)というボーナスの支払いも余儀なくはされたものの、その一方でジエゴ・コスタとフィリペ・ルイスを売却し、中国の華為技術(ファーウェイ)とスポンサー契約を結び、さらにチャンピオンズリーグ連続出場での収入も獲得している。
経済的な安定を取り戻したアトレティコ・マドリーは、上記のように2014年に入ってからだけで9000万ユーロ(およそ126億円)を返済し、残りの債務は8000万ユーロ(およそ112億円)になっている。さらにうまく行けば今年中に2500万ユーロ(およそ35億円)の返済が可能だと見積もられている。
また、これらの状況から、サムスン、華為技術、テレフォニカなどの電子機器メーカーと協力しアクセスやコンピューターシステムの改善を行い、アメリカ企業のセンタープレートと提携しスタジアム周辺の商業の分野を最適化していく方針を立てている。
さらに、現在本拠地のエスタディオ・ビセンテ・カルデロンにネーミングライツを行う計画を立てており、これが成功すれば更なる収入の増加が見込まれると予想されている。