9月18日、『Mais football』は「リーガ・エスパニョーラのバレンシアを買収しようとしているシンガポール人実業家ピーター・リム氏は、交渉を停止し国に戻った」と報じた。

今夏バレンシアの買収に乗り出しているシンガポール人実業家ピーター・リム氏。選手の保有権なども扱っている投資会社を持ち、そして大物代理人ジョルジュ・メンデス氏の知人であることから、クラブの強化に大きな役割を果たすと考えられていた。

既にクラブはベンフィカからロドリゴ、アンドレ・ゴメスの両名を獲得しているが、彼らについても保有権はメリトン・キャピタル・リミテッドというピーター・リム氏の会社が持っており、大きな関係の存在をうかがわせている。

しかし買収交渉についてはまだ完了していない。原因はバレンシアが背負っている莫大な債務の扱いをめぐる交渉である。

債務を再編したいと考えているピーター・リム氏は、主要債権者である大銀行バンキアと交渉を続け、8月14日に合意に至ったと報じられていた。

しかし、その後も交渉は続き、リム氏はバンキアの求める条件に満足しておらず、最終的な結論に至らない間にシンガポールへ戻ったという。

ただ、現在シンガポールではF1グランプリが開かれており、ピーター・リム氏はそれに招待されているとのことで、単にそのために中断しただけという可能性も示唆されている。

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