この夏、セビージャから1200万ポンド(およそ20億円)ともいわれる移籍金でリヴァプールへと移籍したアルベルト・モレノ。

セビージャではサイドハーフとしても起用されたほどの攻撃力を誇る22歳の左サイドバックは先日のマンチェスター・シティ戦でデビューを果たした。(試合はシティが3-1で勝利)

ロジャーズ監督からは「今夜、若きアルベルト・モレノはそのクオリティの煌めきを見せた」と讃えられたものの、ジェイミー・キャラガーからはロブレンとの新加入コンビは問題を抱えていたとの指摘もあった。 (無論デビュー戦の相手としては難しいものであったろうが) そのデビュー戦のプレーがこちら。

『squawka』が行ったモレノのデビューについて分析を抜粋しつつ見てみよう。 まず、楽ではないエティハドでのシティ戦という火中にいきなり放り込まれたとしている。 そして、デビュー戦における永遠の記憶となるのは先制点を奪われるきっかけとなったミスだろうとも。 そのうえで、ミスから学ぶことだろうとしつつ、イングランドフットボールにおける“初戦”では多くのいい兆候もあったと伝えている。

攻撃をサポートするため前方に進み出ることを好んでいたモレノのボールタッチは自陣内(48.05%)よりも相手陣内(51.95%)のほうが若干多かったという。 その(攻撃における)熱心さは左サイドに幅をもたらし、リヴァプールにとって有用な武器になるだろうとしている。 昨季、左SBとしてプレーすることが多かったジョン・フラナガンはとてもいいプレーをしていたが、右利きなために自然を内側に戻ってきていた。 その点モレノは外に行くことを苦にせず動き続けたと。 また、守備面でもいいところを見せつけ、争いでの勝率は80%。これはリヴァプール守備陣の誰よりも高い数値だったという。 そして、3つのクリアの場面ではいいアンティシペーション(予測力)も見せつけた。

持ち味である攻撃面ではボール扱いでとてもいいところをみせた。パス成功率は90パーセントを記録、ただかなりセーフティな選択をしていた。(相手陣の)いいエリアに入ると、成功率は61パーセントに下がっている。そのボール扱いは安定しており確実なものだったが、よりプレミアでの経験を積めばさらに開放的になれる。

アルベルト・モレノはリヴァプールでのデビュー戦で高い代償がついたミスを犯したが、彼のことをスカッドに加えようとロジャーズを躍起にさせたそのクオリティーをいくらか見せつけた。 速く、エネルギーに満ちていて、ボール扱いがよく、そして守備面でもソリッドだ。 彼が成長すればリヴァプールにとってとても重要な選手になることができる。

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