7月15日、『L'Equipe』は「昨季2部で2位となったRCランスに対し、DNCG(Direction Nationale du Contrôle de Gestion、フランスリーグに所属するクラブの財務状況を監視する組織)は昇格の取り消しを通告した」と報じた。
かつてはリーグ・アンを制したことでも知られるRCランスであるが、近年は財政問題が長引いておりクラブの経営が安定しない状態にある。昨年夏にも3部降格処分が言い渡される直前でアゼルバイジャン人大富豪ハフィズ・マーマドフ氏がクラブを買ったために難を逃れている。
今夏はリーグ・アンを戦うための財務的な保証金が支払われていないとしてDNCGはRCランスの昇格を保留していた。
RCランス側はアゼルバイジャンの休日が重なり振り込みが遅れているためだと話していたものの、その後も金銭は届かず猶予期間が終了。なお、ハフィズ・マーマドフ氏は今月初頭にアゼルバイジャンで逮捕されており、今後の状況も不透明である。
RCランスには昇格の取り消しが言い渡されるとともに、昨年18位に終わったソショーが1部に残留することになる。
なお、RCランスはフランス国立オリンピック・スポーツ委員会に訴える方針を明らかにしており、処分は決定しているが確定はしていない。