ワールドカップもグループステージが終了。ベスト16が出揃い、いよいよノックアウトステージの戦いが始まった。日本は残念ながらグループステージでの敗退となってしまったが、4年に一度の世界一を決める熱戦はまだまだ続く事になる。
優勝の行方はもちろんの事だが、ワールドカップの得点王争いも気になる所ではないだろうか。グループステージ3試合消化時点で得点ランキング首位に立ったのは、前回得点王であるドイツのミュラー、そして今大会主役候補最右翼の二人、ブラジルのネイマールとアルゼンチンのメッシ。優勝候補の点取り屋がいずれも4得点で並んでおり、オランダのロッベンとファン・ペルシー、フランスのベンゼマなどが3得点が続いていた。
ところが、日本時間の今朝行われたベスト16、ウルグアイ戦で2ゴールを挙げ、通算5得点で抜け出したのが、コロンビアの10番、ハメス・ロドリゲス。22歳の天才MFは4試合連続弾と今大会強烈な輝きを放っており、チームがもし準々決勝でブラジルを破るようであれば、一気に大会得点王、それどころか優勝までも見えてきそうな勢いである。
とはいえ、現在の上位陣がそのまま得点王となるのか、それとも逆転で得点王の栄冠を掴むものが現れるのかというのも非常に興味深いといえるだろう。
さて、今回はワールドカップの得点王と欧州各国リーグの得点王に相関関係があるか、過去5大会を調査してみたので結果をご報告したい。結果から単刀直入に言おう。2006年のミロスラフ・クローゼ(ドイツ・ブンデスリーガ得点王)以外にワールドカップ得点王に輝いた選手は現れていない。
2002年のロナウドや2010年のビジャなど、チームを頂点へと導いたエースストライカーや、「そう言えば」といった名前も見つけることができるワールドカップ得点王。
短期決戦だけに、個人レベルだけでなくチームとして調子を落としていると、数字にダイレクトに響いてくる。